6月20日神奈川県の座間市にある
座間谷戸山公園にて毎月行われる
ビオトープ管理士の現場研修会のレポートです。
今回、梅雨でしたので雨の心配をしていたのですが、
全く心配ありませんでした。
風もあり、暑さはそれほど感じることは
ありませんでした。
まずは湿地環境の維持管理です。
ヨシが伸び、他の植生の生育を妨げてしまうので、
多様な環境を維持するために、ヨシなどを刈り取ります。
湿生生態園は非常に緩やかな微量な流れで、
全体的に湿った場所(それを湿地という?)を
目指しています。
現状では水路状態になってしまっていて
乾いた部分も出てきています。
セイタカアワダチソウなどもそうした場所に植生しています。
その後、湿生生態園の植生調査を行いました。
今回の場所は山がすぐにあり、林縁の植生が混じった場所です。
午後に、サンクチュアリの南谷戸へ入り、
そこでの水路脇の林縁部分の管理を行います。
↑写真は、水路へ行く途中の湧き水を棚田状になった池に溜、
水質を安定させてから、大きな水鳥の池へ流します。
この棚田状になった池で、植生の管理についての実験を
行っており、全く刈らない場所と、刈り取る場所、
根から抜き取る場所に分けて、管理を行い、
植生の状況を観察しています。
昨年造成した谷戸の奥にある水路。
ここに以前に生息していて現在保護しているホトケドジョウを
環境を創出して放流する計画です。
まだ、生息環境としては整っていません。
林縁部分の樹木が張り出して、水路を覆ってしまい
水路部分に光があたらないため、植生がほとんど無い状態です。
今回の研修で行ったことは、先月林床で確認した「ギンラン」の
位置を地図に落とすための測量と、
林縁から水路へ張り出して影をつくってしまっている木を
手ノコで伐れるものを伐って、
少しでも明るくする作業を行いました。
今後は、湿生植物の移植や
ホトケドジョウが産卵や休むための溜まりを
泥が入り込まないようにしっかりと作ることを
考えていき、生息環境を整備して生きます。
また水路に迫り出している大きな樹木をどうするか?
それも大きな課題であります。