5月15日に行われた
神奈川県座間谷戸山公園のビオトープ管理士現場研修会の様子です。
今回から水辺を中心に管理を行って行きます。
まずは湿生生態園での植生調査から行います。
以前から確認していた植物のチェックを行い、新たな植生があるか?
または、無くなっているか?を見て行きます。
その後、多様な植生を維持するため、
伸びすぎて光を遮ってしまう
ヨシを刈って行く作業を行います。
こちらではトンボも一足はやく確認することができました。
写真はシオカラトンボの♀でしょう?
(未成熟の♂?でも♂も成熟したものは確認できました)
湿生生態園は、流れはあるけれど、全体的にジワ〜っとなっている湿地を
イメージしているので、流れをもう少し抑え、面的に水が広がるような処置が必要。
午後は、奥の南側の谷戸(普段は立ち入り禁止)の中に入り
昨年からホトケドジョウの生息場所として水路を作っていたのですが、
少し修正する作業を行いました。
ホトケドジョウは谷戸山で生息していたものを一旦捕獲し保護しています。
環境を整えて放流することになっているのですが・・・まだ、もう少しのようです。
今回は、水の溜まりを堀り、そこに水生植物が生えることにより、
産卵の場や避難、休憩場所になるということです。
水路に光が入るようにと、林縁も間伐して整備してきました。
そこでギンランがちゃんと植生しているではないですかっッ!
間伐して日差しが当たっている部分だけギンランを確認することができました!
自然は、こちらが行ったことに対して、本当に真摯に受け止めてくれます。
環境が整えば、その種が存在していればこのように姿を現すのです!
これがビオトープを管理するという醍醐味なのではないでしょうか?
まるで自然と対話しているかのようであります。
こちらは一株だけあったササバギンラン!
こちらも凛として生えていました。
今回は植生管理の醍醐味を味わうことができました。
やったこと、働きかけたことに対して何らかの結果がでると思いますが、
自然については、思うように行かないことの方が多いと思います。
思うように結果が出ても出なくても、何のための管理なのか?
目的をしっかり持ち、想像力を働かせて試行錯誤することが大切なのだと思いました。
そこに知恵が生まれるのだなぁ〜と・・・