2011年6月18日 神奈川県座間市の谷戸山公園でビオトープの現場研修会が行われました。
梅雨らしいドンヨリした天候で午後から雨が降ってきてしまいましたが、今回も色んな気づきのある研修会となりました。

始まる前の朝の様子
今にも雨が降り出しそう

午前中は湿生生態園で湿地の植生管理を行いました。
数年に及ぶヨシ刈りの成果により、かなりヨシの勢力がおさまり、背の低い植生が数多くみられる様になりました。
以前であったら、もっとボウボウにヨシが生えていたんですが…
目的を持ち、適切な管理をすることが生物多様性を高める上で重要です。

今回もたくさんの生きものと出会いました。
写真は、ヤマトクロスジヘビトンボらしい…
環境省が定めている水質指標では、「少し汚れた水」に生息する種類となっているそうです。
今後はもっと環境と生物の関わり方をより具体的に考えた管理方法の実験や検証が出来たら面白いですね!
キアゲハとセリの関係?
昨日発見したアカスジカメムシとセリ
カラムシとカミキリムシ…などなど

お昼に行われた、環境にまつわる気になる話では、
震災の話から、エネルギー、これからの日本のあり方と、自分たちの役割、今できること
我々はどうあることが大切なのか?
今のところ答えを出すならば、
「自分で考え、自分で決める」
主体はどこなのか?大きなモノに属して従っていれば安泰だ!という幻想から
そろそろ目覚めなければならないのかもしれません。
自分たちの生活を、自分たちの手で取り戻す。
大きなモノにが決めたシステムだけではなく、地域ごとに、多様なあり方が今後は問われるのです。
画一的な均質化されたものでは、人の幸せも、安心も対応できないのではないでしょうか?
その為にも住民自ら考え、自分たちが生活する場に積極的に関わり、作り出すことが重要なのだと思います。

午後、雨が強まってしまったので、ホトケドジョウの流れの環境創出作業はやめ、
おさまった後に残り時間で、二月に皆伐した長年間伐の管理をしてきた樹林の様子を見に行きました。
後で追記します。