10月9日
神奈川県座間市にある谷戸山公園にて
ビオトープ管理士の現場研修会が行われ
今月も参加してきました。
天気にも恵まれましたが、風が吹くと肌寒さを感じます。神奈川県座間市にある谷戸山公園にて
ビオトープ管理士の現場研修会が行われ
今月も参加してきました。
公園の田んぼも稲刈りが少し行われておりカカシが立っていました。
ビックリ!
公園事務所の側にあるケヤキの木が倒れていました。
先の台風の影響で園内の木々はかなり倒されているようです。
午前中は、夏の定番作業である湿生生態園の管理作業です。
しかし、この場所の風景も変わりました。
記憶ではもっとヨシの割合が多かったのですが、
長年の刈り取りの成果によって、それも減り、他の種数が増えて景色を変えました。
アキノウナギツカミやミゾソバが花を咲かせていました。
先月重点的に作業をした場所。
刈った場所からは新たな植生がありました。
カラムシにつくフクラスズメの幼虫。
先月見た時はとても小さかったのに、何倍にも大きく成長していました。
この辺りのカラムシがボロボロに食い尽くされていたのは、多分コイツらの仕業です。
写真は体を仰け反りブルブルと振るえて威嚇しているポーズです。
今回は、前回とは別のアズマヤの反対側で作業。
島になっている周辺の水際を選択的に植物を刈り取りスッキリさせます。
林縁の植生が侵入してきてほとんど水辺とワカラナイ状態でした。
この島を作った意図は、なるべく水際の環境を多くしたかったということらしいです。
陸域から水域の移行帯(エコトーン)が増えることによって、
それだけ植生の多様性が生まれるからです。
午後は皆伐した樹林地での死闘!
ハリエンジュ、アカメガアシワ、カラスザンショウを刈る、抜き取る作業です。
ハリエンジュの抜き取りは、本当に大変ッ!
根は浅いのですが、よくもまああれだけ細い根を張りめぐらせるかと思うほど…
太いものでは、全くビクともしません。
カラスザンショウも茎についた刺が痛くて、触るのにひと苦労です(笑)
オオカマキリを多く見かけました。
またアゲハもまだ飛んでいました。
作業前の様子
作業後の様子
みんなでかなり集中してやったのですが、その成果は分かるでしょうか?
パイオニア種(先駆種)の、特に外来種の威力というものを
今回思い知らされました。
しかし、皆伐したらこれほどすぐに、全く違う様相を見せるとは思いませんでした。
本当に面白いッ!!!
皆伐地と隣接する林縁付近で確認された実生の植物
コゴメウツギ
エノキ
イヌシデは萌芽することはなく実生から更新される。
先駆性のベニバラボロギクやクサギ、イヌザンショウ、タケニグサ、ヌルデなども確認されました。
谷戸山の山の中も、台風によって弱っていた木々は倒されていました。
自然界では、こうした自然災害によって、撹乱が起こり
少しずつ環境が変わって行き生物の多様性が維持されます。
しかし、人間が一度手を入れてしまった場所では、
その多様性を維持することができません。
元に戻すには長い時間がかかるからです。
一度手を入れたら
人間の手によって管理し維持する必要があります。
里山は人間が生活するために手を入れて、
多様性を保ってきた場所です。
逆に狭い国土で人が生活しながらこれだけの多様な環境を維持できたのは
里山があるからだといえます。
里山の利用がされず、手入れがなされなくなった現在。
山は荒れ果てています。
もう一度、その利用方法を考え、手入れをすることが
人間にとっても自然にとっても求められているのではないでしょうか?
少しずつ環境が変わって行き生物の多様性が維持されます。
しかし、人間が一度手を入れてしまった場所では、
その多様性を維持することができません。
元に戻すには長い時間がかかるからです。
一度手を入れたら
人間の手によって管理し維持する必要があります。
里山は人間が生活するために手を入れて、
多様性を保ってきた場所です。
逆に狭い国土で人が生活しながらこれだけの多様な環境を維持できたのは
里山があるからだといえます。
里山の利用がされず、手入れがなされなくなった現在。
山は荒れ果てています。
もう一度、その利用方法を考え、手入れをすることが
人間にとっても自然にとっても求められているのではないでしょうか?