1月21日
神奈川県の座間市にある座間谷戸山公園にて
ビオトープ管理士の現場研修会が行われました。
新しい年のはじめの回なのに、残念な天気…雨です。水際に水草が生えないので水質が悪くなる一方…その改善策も考えなければなりません。
お金をかけずにそうした工事を自分たちでどこまで行えるか?
それを市民と一緒になって行う仕掛け、舞台を作ることも我々ビオトープ管理士の仕事なのです。
水鳥の池で雨がどれくらい降っているかがわかると思います。
現在では何もない湿地です。
二つを北谷戸、南谷戸として、それぞれにホトケドジョウがすめるような水路を造成しました。
上の写真が北谷戸の水路の状況
現在の問題点は、谷戸全体を湿地状態に保っておきたいが、水路を作ったことによって水路に水が流れてしまい
湿地が乾いてしまっている。
ホトケドジョウが生息するには水路が浅すぎる。
写真のように水路と林縁が(というよりも樹林の中に水路がある状態)近くなりすぎて日当りがあまり良くないのことで、
水路に水草が生えない。
ホトケドジョウは水温が低く、水草が生えている環境を好むので、水路が浅くても、水草がないのも問題
昨年から、水路自体をいじるのではなく、その側の林縁の間伐を行って、水路に光が当たるようにしています。
聞くところによると、この奇麗な青い実は、これ自体は果実ではなく種なんだそうです…
午後は、雨も降っていたので、
ゆっくりお昼を古民家の事務所の中で食べて、先ほどあげた問題点をどうするかを話し合いました。
・水鳥の池でカイボリを行う際に、問題点とやることの確認、方法の検討
・北谷戸にホトケドジョウがくらすための方法と湿地を維持するための方法
水鳥の池に関しては、水質を改善するためにも植物を繁茂させる必要があります。
水際に植栽したカゴを広い面積で設置することが有効なんじゃないかと思いますが、それを機械を使わずにお金をかけずにどのように行うか?大変だけど、これからの地域のあり方を考えた場合、自分たちで何かをやろうと思ったら絶対に必要な態度だと思うのです。
自分たちの環境を自分たちで守るっていうのは当たり前だけど、現在、そういったことはほとんどされてませんよね?
あっても変な強制的で嫌々な何が目的かワカラナイような草刈りとかぐらい…
やらされている感ではなく、主体的に関われるような仕組みが必要なのだと思います。
北谷戸の水路に関しては、一番上流でため池をつくり、畦で水路とため池を区切り、均等に水を流していくのがいいのではないか?
ということになりそうです。
これも大変な工事になりそう…ワークショップ形式で地域住民の参加を多く呼びかけてやったらどうでしょうか?と
思ちゃいます。
そんな感じで、今回もいろいろと学べた研修でした。