2月18日神奈川県座間市の谷戸山公園にて
ビオトープ管理士の現場研修が行われ今月も参加させて頂きました。
スッキリ青空!この日は朝に東京でも雪がウッスラ積もっていました。ニセアカシア(ハリエンジュ)、カラスザンショウ、アカメガシワを主に抜き取ります。
最初、ニセアカシアとイヌザンショウのトゲが同じに見えて、同じものなのに、根が違うなんて言っていたら
本当に違っていました…良く見ないとダメですね。思い込みは行けません。
よく見ると葉痕の周りに対になって付いているのがニセアカシア。こちらの根は這うように長く横に伸びます。
根の匂いを嗅ぐと、イヌザンショウ、カラスザンショウ共ににおいはほのかに柑橘系の匂いがする。やっぱりミカン科の植物です。
前回、雨の中かなり間伐が進んで、残りは大木だけになってしまい、伐採はできないので枝打ちをしようということになり、
今回はそのための方法として木に登る方法の「ぶり縄」を試しにやってみました。
写真は先生の石川啓吾氏が色々と自分で調べて来て実践している様子。右上に上っているのをみんなで見ている。
怖いのでグルグル何回も縄を巻いてしまいましたが、
ユーチューブに他にプロがやっているの映像があって、けっこうシンプルにあっさりやっている…
この谷戸もかつては田んぼであったのですが、減反政策により手つかずの状態になりました。
ここをホトケドジョウがくらせる環境にするということで、水路を作ってきましたが、
あくまでこの谷戸を全体的に湿地として維持させたいので、中央部が乾いてアオキがはえてしまっている状況から
水路と湿地を竹の半割したものを並べて区切り、かつての水路と田んぼのように分ける作業を行うという事です。
水辺を管理する上で、いかに水田が合理的だったかというのがよく分かります。
本当、こうした生きて行く上で蓄積し受け継いで来た知恵を、途絶えさせてしまってはいけませんよね〜
今回は、先生と仲間たちと密に意見交換ができて、とてもよかったです。
今度の2月27日にサティシュ・クマールさんの講演会があり、そこに僕も、先輩の方も行くのですが、
彼の言っている「自然主義」にこれから移行していくべきだと思っています。
自然の許容量のなかで、それに根ざした生活をしていく。
自分たちの必要な「量」を把握して、自分たちで手入れをして生活をしていく。
何だか分からないものに依存し、自分たちの生活の主導権を奪われるようなやり方はもう要らない。
エネルギーや食料の生産の仕方を我々の手に取り戻す、ハイテクな技術と手仕事の間をとるシューマッハーが言っている「中間技術」っていうのが必要だと思います。
それを仕組みとしてみんなで考えて行く事が、そんな場を作って行く事が僕の仕事だと思いました。