昨晩はアートビオトープ那須で行われた「観月会」へ行ってきました。
陶芸家の溝口丈さんに教えて頂き、古代文字の事を知り、とても興味があったので参加してみました。
とても良い会でした。
今回の講演を務めた鈴木學先生の落ち着いた丁寧な語り口は
なんとも太古のロマンを感じさせ、そしてシットリと奥深さを感じさせてくれるものでした。
途中、アシスタントを務める娘さんへの感謝のやり取りにウルっと来てしまいました。
娘さんも本当に献身的にサポートしている。素晴らしい親子関係なんだな…と
そしてそんな姿が美しかった。
上の絵は、僕が思い出しながら描いたものです。
うろ覚えなので正しさやバランスはとりあえず置いておいて…
左側が草などを表すモノだそうです。
そしてその右側が何だかわかりますか?
日に草が生えるということで、「萌」だそうです。
そしてこれに紙を束ねた純な子供を入れた物が「春」ここで「屯」というのは汚れの無い無垢なものを指すのだそうです。春の中に子供が入っている。
春になると、子供たちが草花の萌える大地にでて遊び回るイメージが沸き上がってきます。
このように「文字は景色を見せるもの」 だと実感でき、感動してしまいました。
下の文字は何だと思いますか?
草がどこからでているのか?
大地から出て「生」という字になるそうです。
生まれるという文字も、そのイメージが沸き起こってきます。
僕は、これは草ではなく、人が出て来たのではないか?
そんな風にも思ってしまいました。
大地によって人は「生まれた」。そう思うからです。
人は、自然から生まれ、そのつながりによって生かされてきた。
古代の人は自然とそのつながりの中で営まれた生活からインスピレーションを得て、
伝えるために、高い創造性を発揮して文字を作り出した。
僕は、現代の自分たちは、元となる自然から離れてしまった僕たちは、その創造性を発揮することができるのだろうか?とそんなことも感じた満月の夜でした。
バイオリンとピアノの演奏もとても素晴らしかった。
また6月に鈴木先生の講演はあるそうなので、僕も行きたいと思いますが、
よかったら是非!