アジア学院の自然農の田んぼの様子
ここは不耕起栽培を行っている田んぼなんです。
撮り忘れてしまったのですが、
端だけは深く掘り溝を作って
バンクシーリングというものにします。
これは、通常、田んぼは時期によって水の調整を行いますが、
生きものとの共生を考えれば、水は必要です。
そこで稲に水が必要ではない時期でも、
生きものがそこに逃げられるようにするためです。
稲と雑草(花はミゾカクシ)が混在しています。
シマヘビの屍骸を発見。
コオイムシを見せてもらいました。
すごい盛り方です(汗)
頭の上までビッチリ産みつけられています。
丁度、アジア学院の日本人のインターン生が、
ひとりで田んぼで仕事をしていて話をしました。
彼は、陸の上で稲を育てるということをやろうとしているらしく
とにかく、自分でやって体験をしてみたいのだという。
以前もひとりでこの場所を耕していた。
ひとりで有機農業をやるのは、やっぱり大変なようだ。
彼と少しだけ話をした。
この先、危惧している事を…
何故か、ここにいる人達とは、そんな話がすぐにできる。
このまま行ったら、日本は経済的に破綻する。
普通なら、何言ってるの?馬鹿じゃない?!って思われて終わり
でも、ここでは、ある意味それを前提に準備をしているという節がある。
そうなった時に、生きて行くために必要なのは紙幣や貨幣ではなく
食べ物なのだ。
社会保障とは医療、介護、生活保護などだけど、
それをお金だけで賄おうとする。
全く、縁もゆかりもない人に、貨幣や紙幣とを引き換えに
面倒を見てもらう。
現在の国の借金は1000兆を越えている
え?1200兆円?
税と社会保障の一体改革を行うといった。
もう、お金だけでは社会保障は無理でしょ?
これからは、一度壊されてしまった人間や環境の関係性を
デザインし直す必要があります。
貨幣や紙幣だけでやりとりするのではなく、
心の通った、人間同士のつながりをもった
支え合う社会保障づくりをしていかなければ、
もう、この国はどうしようもない状態にあるのだと思う。
その作業をしていた彼にそのような話をしたら、
その基盤となるのは農業だと思うと、
関係性を作るためにも、根底にシッカリとした土台を作り
その中で人々が支え合う社会にした方がいいということだろう。
ビオトープをやっている僕は、
このままでは我々の生活基盤を支えてくれている
いわゆる「自然」について、かつて手入れされていたモノが
されなくなり、それどころか破壊されて行く中で、
どのように人が生活の中で、そういったモノに触れ
関わり、手入れができるか?という仕組みを
考えてたわけで、
その中で、社会保障も含めてつながり支え合う
関係性を作って行かなければならない。