原子力発電の問題は、本当に根が深い…
脱原発の意味は賛否両論で、再稼働を容認する人の意見もそれぞれある。
もちろん、そんな危険なモノを使っても、なお、守らなければならないものがあるのだろう…それは個人的な欲ばかりではなく、その人なりに「日本」というものを思っての容認だったりする場合もある。
それだけ複雑な問題だということだ。
この問題を見て行くには、単純な図式で簡単に説明することができると思う。
日本は、工業や商業の市場の規模をドンドン大きくして、企業がモノを作り、モノを国内全体で売り、さらにメイドインジャパンというように海外へ輸出し、外貨を稼ぎ成長し、経済大国として世界第二位まで上り詰めた(今は第三位に下がったが…)
この構造で、人は農業よりも工業の方へ移り、大きな企業から小さな中小零細企業へと力が流れるフローが出来上がる。その企業にお金を貸すのは銀行、政府にお金を貸すのも日本銀行、お金を借りて設備投資を行いさらにお金を稼ぐ、国は、地域の企業の仕事や振興のためにと公共投資を行う。投資なので税金によって回収される。
原発の問題は、以上のような構造から更に…
お金は幾ら使ってもいい。
その経費に儲けをさらに掛けて、国民に電気代として請求すればいいから、湯水のようにお金を使う。
みんな企業はお金が欲しいから言う事をきく。
銀行も沢山お金を貸す、利子が取れる、それも電気代という名の税金。
企業の儲けも、元々はその税金
反原発を、脱原発を本気で考えるならば
この構造変えなければならない。
みんな会社に行く事を止めなければならない。
自分たちで新しい自分たちの経済を作っていくしかない。
あらゆる関係をデザインし直し、新しい生態系を作って行くしか無い。
本当に、そんな覚悟があるだろうか?
このままではどの道、日本は経済的に僕はマズいと思っている。
それは理屈ではなく、まだ感覚的なモノなので、ハッキリ言えないのだけど…
どのみち1000兆円という借金を、本気で返そうなんて思っている人はひとりもいない。
このまま行けば企業の業績不振は避けられないし、企業が潰れれば不良債権を抱え、銀行は潰れる。高い税金に高いエネルギー代、人件費…企業が日本で「国際競争力」を持つ事なんて出来ないから、海外へ出て行く。
金持ちも海外へ移住する。
残るのは中流階級以下…
その時には、モノを買えるお店も、働く場所も、何も無くなっている。
なぜなら、大企業の勝手な侵略のおかげで元々あった地域の商店街という生態系は絶滅してしまったからだ…
本気で考えなければならないと思う。
自分たちで作り出して行かなければならない時だと思う。