彼女達は、埼玉の草加駅前のお店で働きながら、休みの時に那須へ来て、自分たちの畑や田んぼをやりつつ、那須の農家さん達の野菜を仕入れて、草加のお店で売っている。
極力無農薬、化学肥料を使わない作物を作る那須の農家さんたちにとっても、草加でそれを買うお客様にも喜ばれる活動で、これから地域が自分たちで自立し、経済を作る上で、
閉鎖的にならず、開放系としての生態系を作りネットワークを作る上で、地方から東京などの大都市に自分たち自ら発信していくことは大切なことで、そのモデルとなっている気がする。毎週、那須に来ており、多い時には二度…儲けを考えていたら多分できない。
お金を動機づけにしていたらできないことを彼女たちはしている。
農家さんとのつながりを大切にし、お客さんが笑顔で元気になって行く姿が嬉しいのだと、新しいお金を彼女達自身がつくりあげているのだ。お金というか対価だろう…
これからの新しい経済とは、そうした創造性を基盤とした上でできていくものではないだろうか?と
お金だけで物やサービスを手に入れるには限界があると感じている。
心の交流が本当は人を動かす原動力になるのだと僕は確信している。
お金、対価の概念を変える必要がある。
デフレ脱却といって、規制緩和を行い、円をたくさん増やし、円が出回れば物の価値が上がり円が下がるというが、本来の意味でのデフレは、人の思いや、モノ作り、物の在り様、価値を想像できる思いやりや経験がなくなってしまったから起こるもので、
その創造力がなければ健全な交易など価値が分からない者に出来るわけが無い。
そして資源を浪費し消費しつづけなければ壊れてしまう関係は、本当の意味での共生関係といえるのだろうか?
先日、那須で野菜の梱包をお手伝いして、お味噌がなくなってしまったので、僕はアロハが作ったお味噌を買おうとしたら、彼女達は言いました「これは値段がつけられないよ!私たちの愛をいつもよりも多めに入れたから!!」
そう、これが人を動かす力ではないでしょうか?
僕は、手伝いなんてオコガマシイことを言っていますが、色々と勉強させて頂いて、他の対価を頂いているのです。そして値段のつけられない味噌まで頂き、また、僕にできることを返そうと思うのです…そうやって交流が生まれ、物事が動いて行くのではないのでしょうか?お金だけを対価と考えるのはとても寂しいし、それでは感動も生まれないでしょう。そうした自由な交易ができる開いた関係性を作りたい。それが人間社会の新しい生態系であると思います。
さっそく、例の愛に溢れた味噌を使って味噌汁を作りました。
カブは、たんじゅん農法で採れたもの。
元気がでます。