【雑感20150219】
読書感想文
本当はそこを考えなければならないのか!!
例えば、落ち込みそうになる自分。
しかし、自分は「落ち込む」という状態を選んで、何を得ようとしているのか?
その目的を考える。
自分はどんな状態でいたいのか?
そうすると「落ち込む」という状態を選ぶのは何かのアピールに使おうとする目的であり、それ自体が無意味な事だと思うとバカバカしくなる(笑)そんな視点を持ち少し世界の見え方が変わった。
そして実感する。
人は常に今を何か目的のために生きる存在なんだなぁ〜と。
最近、アドルフ・アドラーの心理学というものに出会いました。
「嫌われる勇気」という本を以前チラッと薦められ気になってはいましたが、たまたま尊敬する?ホリエモンが自分が常々思っていることを明解に書いてくれている本だ。
というので、どんなものなのだろう…と読んでみたのです。
もちろんまだ一度しかただその一冊の本を読んだだけで全てを理解することはできないでしょうが、
これは、僕が今まで考えていた贈与経済やそこから出来る生態系のカタチ、物事に働きかける動機付けに関してかなりの影響するものだと思いました。何しろ実感として自分の世界の見え方が少し変わってきたからです。
人は、いまこの瞬間を懸命に生きる存在でしかない。
原因があって、今の状況があるのではなく、目的の為に過去の経験、出来事の解釈を手段として使う。
人は、常に今ある何か目的のため生きる存在であり、過去も未来もなく、ただ、いまここを生きようとバランスをとる強い存在なのだ…と。
以前は、
何かキッカケとなる出来事によって、過去のトラウマが蘇り、反応してしまう自分がいる。
それに対して、悪いのはキッカケを作った相手でもなく、反応してしまう自分でもなく、過去のそうした出来事があったから…と、
誰も責めない、誰も攻撃しない技術、そこに寄り添い相手を理解してあげる、思いやり方法として心がけようと思っていたのですが、
実際問題として、ではその次に、どうしたら自分や相手を苦しませているトラウマのようなモノから解放することが出来るのか?という思いがありました。
しかし、アドラー心理学によれば、結局は、そのトラウマ自体も何か目的があって自分が作り上げた解釈に過ぎない…というのです。
これにはビックリ仰天でした。と同時に人のたくましさと強かさを感じました。
自立とは?
そうなると、果たして、そんな言い訳を考えてまでしようとする目的は何なのだろう?
自分は一体何をしようとしているのだろう?ということが問題となる。
目的を達成させる手段として過去の出来事の意味、解釈を作り、自分の世界を作る。
皮肉なことに、苦しんでいる自分を選ぶことによって何らかの目的を達成しているパラドクス的転換…
結局は今の自分が何を望んでいるのか?どうしたいのか?という事を問われているのではないか?ということになる。
過去に囚われているというのは、自己「正当化させるための材料探しであり、今の自分が正しいということを証明する作業であり、あらゆる沸き起こる感情も目的を達成するための手段に過ぎない。
だから順番は逆で、そんな気分を自分は何のために選んでいるのだ?何が目的で、その為にこうした気分や状態を選んでいるのか…と考える。
そこに向き合うことが自分を受け入れることであり、また、自分をコントロールする技術なのではないかと思いました。
その事を少し意識するようになって、沸き起こる感情に対して冷静に前向きに対処する事がチョッとだけできるようになった気がします。
と、同時に、沸き起こる感情から自分と他人の課題や問題を分けることが重要なんだなぁーと気がつきました。
沸き起こる感情の中で「人に受け入れられようとする」承認欲求を目的としている事もあります。
ここに注意する!!
そうしなけらば本来の自分を見失ってしまいます。人の顔色を伺い、人にコントロールされ、自分のしたい事、したくない事、できること、できないことが分からなくなる。また、他人も意識的にも無意識的にも干渉しコントロールしようとする場合があります。
だからそこは自分と他人の問題を分ける。
自分の言動に対して、どう思うかは相手の問題であり、自分の問題ではない。
人に承認なんてされなくていい。
まず、自分が今、この瞬間、何をするか?したいか?それが問題であり、それが自立ということなのだと教えくれました。
つづく…