たがやす。
耕すって固くなった大地に鍬などを入れてやわらかくすること。それって空気を入れ、土の中の微生物を活性化させるだけだと思っていた。でも同時に草なんかも細かくして土に混ぜるたりして微生物にエサを与えることも昔の人はやっていて、経験的にそれは土を豊かなものにするって知っていたのではないかな〜と思った。
今のように肥料なんて高価なものを手に入れられない時代でも作物は作られていたわけで、どうやっていたのだろう?と思ったりするわけですが、もしかしたら今の我々よりも収量は多くて美味しいもの食べていたんじゃないだろうか?と
というわけで、
たんじゅん畑にて、
取りこぼした小豆の種が成長してしまった畝を
ある程度収穫して、畝の付け根の水はけの悪いところから生えた草を刈り取り、
それをなるべく細かくして土に混ぜ込みます。
草が何故生えるのか?
その土地のバランスを取る為に余分な養分を外に移すためであると同時に、
草が光合成によって固定された炭素が微生物のエサになる…
そうやって土がどんどん多様な微生物層になっていき、
樹林を維持するための土が出来上がる。
そうやって自然は移り変わっていく。
しかし、熱帯雨林の土の微生物層は貧弱だという。
気候的に有機物が腐敗しやすい環境では、
土壌が富栄養になりやすい。
だからそれを他に移すために地上では多様な生物が存在する
と言う事ができます。
スナップエンドウの畝もカナムグラやヤブガラシが
絡まり生茂っていたのですが、
それを取り除き、同じように畝間の草も
刈り取って細かくして置いておきました。
ここに春菊を蒔いてみました。
ピーマンについて
三年目のたんじゅん畑でやっと採れはじめました。
肥料無しで栽培するのは実は結構難しい…と昨年くらいから思うようになりました。
ピーマンは他の作物とは別の微生物層による共生関係を持っているのではないか?
と畑仲間と話をしての見解です。今年に入り二カ所、新しい畑でピーマンを植えてみたものの、あまり良い出来とは言えません。
しげよし畑ではかなりの数の苗を植えたにも関わらず、ほとんどがそのまま成長が止まり、大半が枯れるような状態で、土自体の微生物的な遷移が進みそれにあった微生物が増えるために時間がかかる…
ということなのかもしれません。
肥料で大きくすることは出来るかもしれませんが、
苦くもなくピーマン本来の香りと甘みがひろがり、柔らかく、しかし肉厚な心地良い歯触りの
この美味しさは微生物が育てたものではないと出せないのでは?と思ってしまいました。