新しい場所の開墾…
しかし、これだけ耕作放棄地が多くあるなかで、
わざわざなんで竹林で日が当たらない場所を手間とお金をかけて開墾しなければならないのか…
これも自然に対しての好奇心から来るモノなのでしょう。
竹林だった場所の土、微生物で野菜をつくったらどうなるのか?
単純に興味がないですか?
ということで7日から抜根してもらったところの細かい石や根を取り除く作業をしてました。
これが結構大変で、スケルトンというフルイのようなシャベルの穴が、小石や湿った土によって塞がれてしまい、またフルイにかけるように機械を手を振るって揺らすのですが、
最初のうちは力が入ってしまい凄く腕が疲れました。
慣れるとそうでもなくなるのですが、そこが難しい…
小石や根をすくいだし、フルイ、搬送車に積んで…

それを通路に敷き詰める…という作業の繰り返し。
驚いた事に、カブトムシの幼虫をすくってしまいました。
竹林の土の中でもいる。
これはチョッと解釈が難しいのです。
カブトムシがいるということは、森の土になっているということなのですが、
僕達が目指す土は、さらに森から進んだ微生物相の形成。
つまりそれが「畑」の本来の姿。
本来、植生遷移はその環境条件で極相と呼ばれる最終形態が決まってしまい。
大概、日本では常緑樹、または寒いところであれば、落葉樹林や針葉樹林で止まってしまいますが、人の手を使う事でさらなる極相状態を作り出す。
ということです。
一見、自然破壊にしか見えません…
しかし、本質を考えれば、なぜ、動植物は存在するのか?を
大きな自然の流れで捉えれば、物質循環の一端の役割をそれぞれが担っており、
その流れを理解し生きていくことが重要だと思います。
そもそも農耕自体が不自然な状態を作り出すわけで、しかし人は自分たちが生きる術を自然から分けてもらい折り合いをつけて新しいバランスを作り出していくしかない。
それが大きな流れを阻害するものであってはならない。
だからどうやってその土地の生態系の一部になるか?を考えて行くことが大切なんだと思います。
育苗をするためのミニハウスの場所も抜根してもらい…
昨日、水はけを良くする為に縁切りの溝を掘りました。
でも、ここはすでにサラサラの乾いた土。
こんな感じだと既に出来上がってしまっていて、
むしろ、土がキレイすぎて逆に微生物が多様ではないかもしれない…
これだと逆に肥料分を入れて汚す必要があるかもしれない。
育苗のハウスの側に実験で何か育ててみようかと思いました。
三種類できるかな…と
1.何もしないところ。
2.竹チップをまぜておくとろろ
3.竹チップと焼き塩水、そして太陽熱処理
4.もっと欲をだせば、3に肥料分をいれてみる
うーん!面白い。
こうした実験は本当にワクワクしますね♪
上述した自然遷移の模式図…
何のために、動植物は存在するのか?
森の炭素資源は最終的に土に返り、それが微生物のエサとなって多様な土をつくり
それが無くなるとまた草が生え…と繰り返し、空と土と物質が循環するバランスを作り出す。もちろん、気候が一定ではないので同じ条件などひとつもない。
そんな大きな営みの中で、我々は生きている…凄いとしかいいようがない。